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室外機

エアコンの室外機はどこに置く?設置場所ごとの注意点

エアコンの室外機は、置く場所によって効率、運転音、そして機器の寿命が変わります。「空いているところに置けばいい」と思われがちですが、実際には条件がいくつかあります。

この記事では、設置方法ごとの特徴と注意点を説明します。置き場所に迷っている方、今の場所を変えたいと考えている方の判断材料になれば幸いです。

室外機は「空気を吸って吐く」機械

室外機の役割を理解すると、置き場所の条件が分かりやすくなります。冷房運転中、室外機は室内から運んできた熱を外気へ捨てています。そのために周囲の空気を吸い込み、熱交換器を通して前面から吹き出しています。

つまり室外機の性能は、「新しい空気を吸えるか」と「吹き出した空気が戻ってこないか」で決まります。吹き出し口の前が壁でふさがれていると、出した熱い空気をまた吸い込むことになり、効率が大きく落ちます。これをショートサーキットと呼びます。

効率が落ちると、同じ温度にするために長く運転することになり、電気代が上がります。真夏には設定温度まで下がらないこともあります。

ベランダに設置された室外機の状態を確認している様子
室外機は吹き出し口の前に空間が必要です

どの場所でも共通する4つの条件

設置方法にかかわらず、次の4点は共通して確認します。

1. 水平に据えられるか

室外機の内部には圧縮機があり、その中で冷凍機油が循環しています。傾いた状態で運転すると油の戻りが悪くなり、圧縮機に負担がかかります。振動と運転音も大きくなります。

設置時に水平器で確認しますが、問題になるのは時間が経ったあとです。土や砂利の上に置いた場合、片側だけ沈んで傾くことがあります。

2. 吹き出し口の前に空間があるか

前方に壁や塀、物置がある場合、吹き出した空気が跳ね返ります。おおよそ50cm以上、できれば1メートル前後の空間があると安定します。

どうしても壁が近い場合は、風向きを変えるための部材を使うか、置き場所自体を見直すことになります。

3. ドレン水と結露水の落ち先

暖房運転中は、室外機から水が出ます。霜取り運転のときにまとまった量が流れることもあります。この水が隣家の敷地や通路、玄関前へ流れ込まないよう、落ち先を確認します。

冬場に凍結して滑りやすくなる場所も避けたい位置です。

4. 点検と掃除ができるか

室外機は数年に一度、周囲のゴミや落ち葉を取り除いたり、修理で開けたりすることがあります。人が近づけない位置に据えると、そのときに作業できません。

狭いすき間に押し込む形の設置は、当初は問題なくても、後々の手間になります。

ベランダ床置き

もっとも一般的な設置方法です。プラスチックまたはコンクリートのブロックを敷き、その上に据えます。ブロックを使うのは、床から少し離して水はけを良くし、振動を伝えにくくするためです。

確認したいのは、床が平らかどうか、排水口の位置、そして洗濯物の動線をふさがないかです。ベランダは狭いことが多く、置いたあとに「洗濯物を干すときに邪魔になる」と気づくことがあります。

集合住宅のベランダは避難経路を兼ねている場合があります。通行の妨げになる位置は避ける必要があるため、管理規約を確認しておくと安心です。

地面置き

戸建てで多い方法です。コンクリートの土間があればそのまま置けますが、土や砂利の場合はブロックを据えて水平を出します。

土の上に直接置くと、雨で土が流れて片側が沈み、時間とともに傾きます。また、地面に近いため落ち葉や草が吸い込まれやすく、周囲を空けておく必要があります。

積雪のある地域では、雪で埋まらないよう架台で持ち上げることがあります。広島市の平地では強く意識する必要は少ないものの、山間部では検討する点です。

地面置きでは、室外機の周りに植栽があると落ち葉が吸い込まれます。掃除しやすい状態を保てる位置を選びます。

壁掛け

外壁に金具を固定し、室外機を吊る方法です。床に置ける場所がない場合、駐車スペースを潰したくない場合、通路を確保したい場合に選びます。

重要なのは取り付け面の強度です。室外機は家庭用でも30〜50kgあり、そこに運転中の振動が加わります。外壁の表面だけに留めると、時間とともに緩んで危険です。壁の中の構造材(柱や間柱、下地)に確実に固定する必要があります。

また、壁掛けは振動が建物に伝わりやすい方法です。寝室の外壁に掛けると、運転音が室内に響くことがあります。掛ける位置は、部屋の使い方も考えて決めます。

屋根置き

屋根に架台を組んで据える方法です。他に置ける場所がない場合に選びます。

確認するのは、屋根の勾配と、架台を固定できる下地があるかです。屋根材を貫通して固定する場合は、雨漏りを防ぐ処理が欠かせません。この処理が不十分だと、数年後に雨漏りとして現れます。

作業面では、高所での取り付けになるため足元の安全確保が必要です。また、故障時の修理や点検も高所作業になるため、その後の手間が増えることは知っておくとよい点です。

二段置き

すでにある室外機の上に架台を組み、2台目を重ねる方法です。狭いベランダで2台のエアコンを使う場合に選びます。

注意点は、上の室外機が吹き出した空気を下の室外機が吸い込みやすいことです。配置と向きを工夫しないと、両方の効率が落ちます。

また、下の室外機の点検や交換をするときに、上を一度外す必要が出てきます。将来の入れ替えを考えると、可能であれば別の場所に分けて置くほうが扱いやすくなります。

天吊り

軒下やベランダの天井から金具で吊る方法です。床面を完全に空けたい場合に使います。

吊る構造のため、取り付け面の強度確認が特に重要です。また、振動が建物に伝わりやすい点は壁掛けと同じで、真下や隣の部屋への音の影響を考える必要があります。

隣家との関係も設置場所の条件になる

技術的な条件のほかに、近隣への配慮も設置場所を決める要素です。室外機の吹き出し口が隣家の窓や玄関に直接向いていると、風と運転音が問題になることがあります。

エアコンは夜間も運転することがあり、静かな時間帯には運転音が目立ちます。設置してから相談になるより、置く場所を決める段階で向きを調整するほうが穏やかに済みます。

ドレン水の流れる先も同様です。隣家の敷地へ水が流れ込まない経路を確保します。

まとめ

室外機の設置場所は、水平に据えられるか、吹き出し口の前に空間があるか、水の落ち先が適切か、点検ができるかという4点で判断します。そのうえで、床に置けなければ壁掛けや屋根置きといった方法を選びます。

置ける場所がなさそうに見える現場でも、方法を変えれば設置できることがあります。判断は現場を確認したうえでご案内しますので、置き場所に迷っている段階でご相談ください。

この記事に関するよくある質問

室外機を室内機からかなり離れた場所に置けますか。

配管を延長すれば距離を伸ばせますが、機種ごとに配管長の上限が決まっています。上限を超えると性能が出ません。また距離が伸びるほど冷媒の追加充填が必要になる場合があります。希望の位置と室内機の位置をお知らせいただければ、可能かどうかを確認します。

室外機にカバーをかけたほうがよいですか。

直射日光を遮ると効率が上がる場合がありますが、吸い込み口と吹き出し口をふさぐタイプは逆効果です。空気の流れを妨げない形状で、上面に日陰をつくるものであれば意味があります。冬場に完全に覆ってしまうと、暖房運転の妨げになるため注意が必要です。

今の室外機の置き場所を変えたいのですが。

配管の長さが足りるかどうかが判断の分かれ目になります。現在の配管で届く範囲なら比較的短時間で移せますが、距離が伸びる場合は配管の追加か引き直しが必要です。現在の設置状況と、移したい場所の写真をお送りください。

この記事について

監修
3Peace 代表 面出 洋平
所在地
広島県広島市西区己斐上4丁目36-18
公開日

この記事は、広島市西区己斐上でエアコン工事を行う3Peaceが、実際の施工で確認している内容をもとに作成しています。 現場の条件によって適切な方法は変わるため、個別の判断は状況を確認したうえでご案内します。

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記事を読んで気になった点は、そのままご相談ください

設置場所の条件は建物ごとに違います。「うちの場合はどうなるのか」という段階のご質問でも構いません。現場の状況を確認したうえでご案内します。

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